DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、デジタル技術を使って、ビジネスモデルや業務プロセス、商品やサービスを大きく変えていくことです。国の掲げる産業振興施策の重要な要素の一つでもあり、補助金をはじめ様々な施策で推進を後押ししています。
ITシステムを導入して、単に今やっていることを効率化するのは、DXではありません。それは単なる「デジタル化」に過ぎません。トランスフォーメーションとは「変身」「変態」「変革」などを意味する概念で、跡形もなく別のものに生まれ変わることを指します。
つまり、今やっていることを単純にデジタル化するのではなく、ビジネスモデル、仕事の進め方、組織設計、商品やサービスが、跡形もなく別のものに生まれ変わるのがDXです。それにより、仕事の生産性を劇的に高めたり、イノベーションを起こして新しい商品やサービス、業務のやり方などを生み出したりして、競争優位の源泉を生み出します。
DXはまさに経営課題を解決する現代の競争戦略であり、DXをなくして業界内での競争に勝ち残っていくのは困難です。DXは単なるデジタル化ではなく、従来とはまるで違うものに変わることです。言わば、今やっている仕事がなくなってしまったり、いまの部署やチームを解体されるようになってはじめて、DXができたことになるのです。