DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、情報テクノロジーを活用して生活やビジネスの形態を大きく転換させることです。英語圏ではTransをXと略す慣習があり、DXと表記されます。
スウェーデン・ウメオ大学のエリック・ストルターマン教授の発言に端を発する概念で、近年では政府の掲げる国家戦略にも用いられています。デジタル技術を用いてビジネスモデルやプロセスを大変革し、競争優位の源泉を生み出すことを指します。
DXは単純にデジタルツールやITシステムを社内に導入して、業務の改善や効率化を図ることではありません。
Transformation(トランスフォーメーション)とは、以前のものと様相がまるでことなるものに変化、変態することを指します。
デジタル化は手段にすぎず、DXの目的はデジタル化によってビジネスモデルやプロセス、顧客の体験価値などを、従来とはまったく異なるものに変容させることです。
そのため、DXを推進していくためには、情報通信技術に関する知識やスキルだけではなく、ビジネスや経営に関する知識も求められます。
デジタルとビジネスの両方に精通した人材は決して多くはなく、市場ではDXに対応できる人材の獲得競争が熾烈に行われています。
そのため、採用は決して容易とは言えず、採用と併せて従業員をDX人材として育成していくことも求められます。